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blog DETAILサイドミラーの車検基準とは?そもそもサイドミラーの役割とは何か
2021年12月22日
車の装備の中には、保安部品という安全に走行するために必要不可欠な物があります。
サイドミラーもその1つで、車検の時には車検基準に適合していなければなりません。
今回はサイドミラーの車検基準について解説しつつ、サイドミラーが持つ役割について紹介させていただきます。
目次
保安部品とは?
公道を走行する車両には、安全に走行するために装備しなければならない部品があります。
これらの部品を保安部品といいます。
安全に走行するために必要な装備であり、走行機能を左右する物ではありません。
そのため、保安部品に欠損があっても走行できなくなる事はありませんが、保安部品は装備する事が法令で義務付けられています。
どのように装備すべきかという基準が、法令により定められています。
車検時にはこの基準に合っていなければなりません。
サイドミラーは保安部品の1つ
サイドミラーは道路運送車両の保安基準では「後写鏡」といいます。
後写鏡についての基準は同法令の第44条で定められています。
サイドミラーという言葉ではないのでわかりにくいかもしれませんが、サイドミラーは法令により装備が求められている保安部品の1つです。
サイドミラーの役割
保安部品となっているサイドミラーですが、そもそもどのような役割を果たしているのでしょうか。
法令で「後写鏡」といわれる通りサイドミラーの役割は車の後方を確認するための装備です。
運転席に座っていると、通常は正面しか見えませんが、サイドミラーがある事で車の後方が確認できるのです。
法令では運転席から左右の外側線上後方50mまでが見える必要があるとされています。
サイドミラーの車検基準
ここでは、サイドミラーによくあるトラブルや不具合を例に挙げながら、車検基準に適合するかを解説します。
ぐらつく
サイドミラーは通常車の外側に飛び出るように設置されています。
これは後方50mまでを確認するために必要だからです。
ただ、飛び出ているため、ぶつけやすい部分でもあります。
サイドミラーをぶつけてしまうと、ぐらついてしまうという不具合を起こす事があります。
走行中ぐらつくような場合は、車検基準に適合しません。
走行中の振動でもぐらつく事なく設置されている必要があるためです。
格納できない
車より飛び出て設置されるサイドミラーは、ぶつけやすいと説明しました。
ぶつけてサイドミラーが損傷するリスクとあわせ、歩行者などに怪我させる恐れもあります。
このため、サイドミラーは万が一歩行者などに接触した場合には衝撃を緩衝できる構造でなければいけません。
具体的には、ぶつかった時に車側に簡単に格納できるかが問われます。
ドアに取り付けられているサイドミラーの場合、電動で格納できる機能を持つ物がありますが、仮に電動での格納ができなくても、手で格納できれば車検基準には適合します。
ヒンジが曲がり手でも格納できないような場合は基準に適合しないと判断されます。
ミラーの損傷
サイドミラーは大きく分けると鏡を覆うカバーの部分とミラーの部分に分かれます。
このうち鏡を覆うカバーの部分の欠損についてはウィンカーの有無によって扱いが変わりますので別の項目で解説します。
今回はミラーの部分が欠損やひび割れなどの損傷が発生している場合です。
この状態では車検基準に適合しません。
欠損やひび割れがあると、後方確認を十分にできないためです。
カバーの欠損
ミラーを覆うカバーが欠損している場合で、サイドミラーにウィンカーが組み込まれていない場合には、後方確認の機能に大きな問題はないため車検基準に適合しています。
ですが、サイドミラーにウィンカーが組み込まれており、ウィンカーの光が漏れている場合には、車検基準に適合しません。
光が漏れているとどうしても光が目に入り込み後方確認しづらくなります。
つまり後方確認の機能に支障をきたすために適合しない事になります。
ガムテープなどで補修して、光が漏れないようにしても車検に通る事はありません。
車検に通るよう修理するための費用
サイドミラーのトラブルや不具合のために車検基準に適合しない場合には、修理しなければなりません。
サイドミラーの修理費用はどのくらいするのでしょうか。
カバーの交換
サイドミラーのカバーの損傷のため、カバーだけを交換する場合は、部品代が5,000円~7,000円程度で工賃が発生するため、10,000円~15,000円程度が費用目安となると言われています。
カバーの部品さえあれば比較的早く修理可能な部分です。
ミラーの交換
ミラーの欠損やひび割れのためミラーのみ交換する場合は部品代が1,000円~3,000円程度です。
工賃が発生しても5,000円程度で修理可能です。
電動格納ミラー全体の交換
最近ではサイドミラーにさまざまな機能が組み合わされているため、カバーのみやミラーのみでの交換ができない車種もあります。
このような場合はミラー全体の交換となるため、費用が高くなります。
高機能な物ほど交換に手間や技術が必要な点も、交換費用が高まる原因です。
部品代だけでも50,000円~100,000円かかり、工賃がさらに発生するため100,000円以上かかるケースもあります。
まとめ
保安部品であるサイドミラーは、後写鏡とも言います。
車後方を確認するために必要不可欠な装備で、ぐらつく場合やミラーが損傷している場合、手動で格納できない場合などは車検基準に適合しないため修理が必要です。
サイドミラーの修理をお考えの方は、ぜひ当社をご利用ください。