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blog DETAILスタッドレスタイヤは燃費が悪いって本当?その原因をチェック!

2022年03月30日

冬場、早めにスタッドレスタイヤを履けば、突然の雪やアイスバーンでも安心。
でも、ドライコンディションの路面では、サマータイヤに比べて性能が落ちます。
運転の仕方次第では、燃費が落ちたり操縦性が悪くなったり、ということも。

この記事では、スタッドレスの燃費や操縦性が低下する原因を解説します。

スタッドレスタイヤは燃費が悪いって本当?その原因をチェック!

低温環境でも摩擦力を高めるスタッドレス

スタッドレスタイヤは、雪道やアイスバーンでも短い制動距離で止まれることが特徴です。
特徴を形成するひとつの要因が、低温環境でも柔らかいままのゴム質。

弾力性があるので、車体の重量をしっかり受け止めて路面に伝え、タイヤの接地面積を増やします。
接地面積が広くなれば摩擦力も増えるので、雪道やアイスバーンでも止まりやすくなりますね。

一般的なサマータイヤの場合、低温環境ではゴム質が硬化。
これが摩擦力を弱める原因で、制動距離が伸びる、つまり滑ってしまうのです。

もうひとつの要因は、タイヤ表面のブロックパターン。
サマータイヤの溝は、主に進行方向と同じです。
しかし、スタッドレスは進行方向だけでなく、平行面にも溝があります。
このパターンには、深い溝の中に雪を取り込み、塊のエッジで雪を蹴り出せる効果があります。

また塊の表面には、さらに細かな溝(サイプ)が刻まれています。
これは、タイヤが圧着したときにできる水膜を吸い取るための機能。
路面との接地面積を増やし、高い摩擦力を維持できることが雪道やアイスバーンに強い理由です。

ドライコンディションでは摩擦力がデメリット

雪道やアイスバーンでは当然、サマータイヤよりスタッドレスの方が優れています。
これは操縦性だけではありません。
燃費面でも優位性を持っています。

サマータイヤで、雪道やアイスバーンを走るとタイヤは空転しがち。
特に滑り出すと、トルクをかけようと思ってアクセルを踏むケースが多くなります。
結果、エンジンパワーが大きくなり、ガソリン消費量も増えるわけですね。

対してスタッドレスは摩擦力が高く、路面に食い込んで走るので空転を抑えられます。
これが、雪道やアイスバーンでスタッドレスが燃費に優れている理由。

でも、このメリットはドライコンディションの路面になると途端にデメリットとなります。
一般的に転がり抵抗は少なくなるほど燃費が良くなります。
転がり抵抗が少なくなれば、エンジン回転数を抑えた惰性走行が増えるからですね。

その典型的な例が、最近の低燃費タイヤ。
タイヤ幅を狭くする、ゴム質を改善する、軽量化するなどで転がり抵抗を減らしています。
一方、スタッドレスは、柔らかいゴム質で路面との密着度を高めるのが特徴。

ドライコンディションでは、転がり抵抗が増えるため、燃費効率が落ちるといわれています。
ゴム質に加え、タイヤの重量も燃費効率を下げる要因のひとつ。
スタッドレスの多くは、サマータイヤに比べて扁平率が低く、ブロックに多くのゴムを使用。
その分、バネ下重量が増えるので燃費効率が低下します。

ただし、スタッドレスの中には、燃費効率や転がり抵抗を軽減させたタイプもあります。
冬場でもドライコンディションを走る機会の多い人は、これらのタイプを選びましょう。

スタッドレスの燃費効率を高めるコツ

上記の理由で、スタッドレスはサマータイヤに比べると、燃費性能が落ちます。
ただし、その差はわずか。
運転の仕方次第では、燃費性能の差を縮めることもできます。

運転のコツとしては、急発進や急な車線変更を避けること。
トルクを強くかけると摩擦力が高まり、エンジンパワーが必要になります。
ストップアンドゴーが多い市街地では、緩やかな発進を心がけましょう。

スチールホイールを装着している人は、アルミホイールに変えるのも燃費向上の鉄則。
冬場しか装着しないから、安いスチールホイールを装着したままの車を見かけます。
これは、バネ下重量を増やす大きな要因ですね。

燃費効率で最も差が出るのは、高速走行のときです。
サマータイヤに比べて惰性走行しにくいため、長距離では燃費に大きな差が出ます。
高速走行時は、減速や加速をできるだけ避け、一定の速度を保つのが高燃費につながります。

このように、ドライコンディションでも運転に注意すれば燃費効率を高められます。
しかし、燃費より大きなデメリットは操縦性。
サマータイヤよりも、慎重な運転が必要です。

タイヤで悩んだらプロに相談するのが最善策

スタッドレスは、ゴム質が柔らかく、扁平率が高め。
カーブではロール(横方向の傾き)が大きくなることを想定しておきましょう。
サマータイヤと同じ感覚でカーブを曲がろうとするのは危険。
コーナーで走行ラインが外側に膨らんでしまうことがあります。

また、雨の日や濡れた路面では制動距離が伸びます。
前述したサイプが機能を果たすのは、圧着による水膜。

しかし、雨や濡れた路面のように水分が多いと吸収量が多くなり、排除しきれなくなります。
結果、路面とタイヤの間に水膜が発生し、ハイドロプレーニング現象が起きてしまいます。
雨や濡れた路面では早めのブレーキングを心がけてください。

ドライコンディションの中で、スタッドレスを装着し続けるのは決して賢明ではありません。
早めに交換することが、快適なカーライフにつながります。

とはいえ、交換時期や交換するサマータイヤの選び方などについて迷う人もいるでしょう。
そんなときは、タイヤのプロに相談するのがベスト。

有限会社オートサービスナカヤマは、創業25年(2022年現在)の歴史を持つ認証指定工場。
法定点検整備は年間1,500台以上の実績があり、タイヤ全般のサービスも行っています。
スタッフはすべてベテランでタイヤの知識も豊富。

ユーザー目線に立ったアドバイスをしてくれます。
タイヤは燃費効率だけでなく、安全運転に関わる重要なパーツです。
プロに相談して、適切なタイヤ選びを行ってください。

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