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blog DETAIL2WDと4WDにはどのような違いがあるの?性能面や構造面から違いを解説!
2023年09月25日
皆さんは、自動車における2WDと4WDの違いを知っていますか?
さまざまな種類の車種が存在する中、同じ車種でも2WDと4WDの2パターンを持っているケースも少なくありません。
しかし、上記のような車種を選ぶ時に2WDと4WDの違いを明確に知っていると、より自分に適した自動車を選ぶことが可能です。
そこで今回は、2WD自動車と4WD自動車の違いを性能面から確認していき、それぞれの種類を紹介します。
2WDと4WDの違いはコストパフォーマンスと走行性能!
2WDと4WDの自動車では、以下のような構造上の違いがあります。
・2WD(Two Wheel Drive):前輪もしくは後輪のいずれかを駆動源とした方式
・4WD(Four Wheel Drive):前輪と後輪の両方を駆動輪として使用する方式
また、2WDと4WDの自動車では駆動輪とパーツの点数の違いにより、コストパフォーマンスと走行性能で比較することが可能です。
本項では、コスト面と走行面に着目して2WDと4WDの違いを見ていきます。
コストパフォーマンスは2WDが有利⁉
2WDと4WDの違い1つ目は、コストパフォーマンス面です。
以下の表は、2WDと4WDの両タイプを持つ車種(トヨタ・アクア)の燃費や価格を比較したものです。
トヨタ・アクアにおける2WDと4WDの比較
燃費(WLTCモード) | 価格 | |
2WD | 33.6km/L | 2,400,000円 |
4WD | 30.0km/L | 2,598,000円 |
差分 | 3.6km/L | 198,000円 |
上の例から、2WD自動車は4WD自動車と比べて燃費が良く、価格が安いことがわかります。
そのため、コストパフォーマンスの面では、2WD自動車の方が有利だと言えるでしょう。
走行性能では4WDにメリットがある⁉
2WDと4WDの違い2つ目は、走行性能です。
2WDと4WDの自動車では、駆動するタイヤの数の違いから自動車の馬力に影響が出ます。
特に4WD自動車では、4つのタイヤで地面に力を与えるため、坂道や凍結時により力を発揮できます。
また、山道などの路上が整備されていない道路でも、安定した運転ができる点も4WD自動車の魅力の1つです。
そのため、都市部でよく自動車を使うケースではコスト面において2WD自動車が有利だと言え、雪がよく降る地域や山道などをよく走るケースでは走行性能において4WD自動車が有利と言えるでしょう。
2WDと4WDはそれぞれどのような種類があるの?
前項では、2WDと4WDの違いを自動車の性能から確認しました。
では、2WDと4WDの自動車にはそれぞれどのような種類があるのでしょうか?
本項では、2WD自動車と4WD自動車の構造や機能による区分けを紹介します。
2WD自動車は駆動輪とエンジンの位置がポイント!
2WD自動車には、駆動輪とエンジンの位置による以下4つの区分けが存在します。
1.FF(Front-engine・Front-drive)
FFタイプの2WD自動車は、エンジンおよび駆動用パーツが自動車の前方に集まっていることが特徴です。
そのため、FFタイプは他のタイプと比べてシートやトランクなどにスペースが取れるので、車内が広くなります。
しかし、前輪が操作輪と駆動輪の両方の役割を果たす点や自動車の前方にエンジンなどの重いパーツが集中する点から、カーブ時に自動車の描く半径が大きくなる傾向があります。
特に、スピードが出ているときや雨や雪で道路が滑りやすい状態のときに、予想よりも半径が膨らむケースがあるので注意が必要です。
2.FR(Front-engine・Rear-drive)
FRタイプの2WD自動車は、エンジンが自動車の前側に設置され、後輪に動力を伝えて駆動するタイプです。
FRタイプは、エンジンと操作輪が前側、駆動輪と駆動パーツが後側に分かれているので、FFタイプに比べると自動車の重心が中央近くになり、安定感のある走行が可能です。
しかし、前方のエンジンから後方の駆動輪に動力を伝える部品が必要になるため、車内のスペースが狭くなります。
3.MR(Midship-engine・Rear-drive)
MRタイプの2WD自動車は、エンジンが自動車の真ん中付近に設置され、後輪に動力を伝えて駆動するタイプです。
MRタイプは、エンジンを自動車の中心に置き、操作輪と駆動輪が前後に分かれているため、FFタイプやFRタイプよりも重量バランスの面で優れていると言えるでしょう。
しかし、自動車の中央部に主要部品が集中するので、車内スペースが確保しづらい点がデメリットです。
4.RR(Rear-engine・Rear-drive)
RRタイプの2WD自動車は、自動車の後方にエンジンと駆動用パーツを集中させたタイプです。
そのため、上記3つのタイプの中では、FFタイプに次いで車内スペースを確保しやすい特徴があります。
また、自動車の重心や駆動輪が自動車の後方にあるので、雨や雪の日にスリップを起こしてしまうと制御が難しいタイプです。
しかし、最近の自動車には、タイヤのスリップを感知してエンジンの出力を変える横滑り防止機能を搭載しているケースもあるので、以前に比べると安全に運転できると言えるでしょう。
4WD自動車は2WDへの切り替えタイミングがポイント!
4WD自動車は、以下のような2WDと4WDの切り替え方により、3つに区分けられています。
1.オンデマンド4WD
オンデマンド4WDは、自動車の滑り具合を検知して自動で2WDと4WDを切り替えるタイプです。
また、オンデマンド4WDには、タイヤの滑りを感知して2WDと4WDを切り替えるパッシブ・オンデマンド4WDとタイヤの滑りを予測して2つのタイプを切り替えるアクティブ・オンデマンド4WDが存在します。
現在では、電気制御の発達や安全性の面からアクティブ・オンデマンド4WDが採用されているケースが見られます。
2.パートタイム4WD
パートタイム4WDは、手動で2WDと4WDを切り替えることができるタイプです。
このタイプは、運転者が天候や路上の環境にあわせて2つのタイプを切り替えられるので、走行性能や燃費を自分で制御できることが魅力です。
しかし、オンデマンド4WDのように自動での制御ができないので、運転技術が必要なタイプとも言えるでしょう。
3.フルタイム4WD
フルタイム4WDは、2WDへの切り替えをもたないタイプの4WDです。
そのため、エンジンの出力に電子制御を用いることで、カーブや路上の環境に応じた運転を可能としています。
また、このタイプは上記2つのタイプと比べると燃費の面では見劣りしますが、常に4つの駆動輪を用いるので、より安定した走行が期待できます。
2WDと4WDにはどのような違いがあるの?性能面や構造面から違いを解説!まとめ
今回は、自動車における2WDと4WDの違いを性能の面から確認し、それぞれの構造による区分けを紹介しました。
2WD自動車は都市部の運転に適しており、4WD自動車は路上環境の影響を受けやすい場面で有利だとわかりましたね。
本記事を参考に、自分に適した自動車の方式を選んでいただければ幸いです。