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blog DETAILサフェーサー とは
2023年09月11日
サフェーサーとは、塗装をする表面に施す下地塗料のことです。
どんな場合にサフェーサーが必要になるのか、サフェーサーの役割とその効果、サフェーサーを塗るときにどんなサフェーサーを選べばよいか、その塗り方など、わからないことがたくさんありますね。
そんな方のためにサフェーサーについてこの記事では、詳しく解説いたします。
サフェーサーとは
サフェーサーは英語の「Surfacer」が語源であり、下地塗り、表面処理、の意味が有ります。
大まかな分類では下地塗料、中塗り塗料をそのように呼びます。
下塗り塗料には防錆や下地を強化する目的で塗られるプライマーと呼ばれる塗料があり、似た目的で使われますが、プライマーを塗った後にサフェーサーが使われます。
また、それらをひとつに合わせた特性を持つ「プラサフ」(プライマーサフェーサーの略)と呼ばれるオールインワンの下地塗料が有ります。
サフェーサーを塗る意味
サフェーサーはいろいろな特徴や機能を持っており、塗装面の状態を改善し、塗装の仕上がりを良くします。
以下に代表的なサフェーサーの特徴を挙げてみます。
・塗装面のデコボコや細かい傷を埋めて平滑にします。
・パテで補正をした塗装面ではパテが塗料を吸い込んでしまい色ムラが起こりますが、サフェーサーはその吸い込みを無くして均一な塗装の仕上がりが見込めます。
・現状の下地面が濃い色で、それよりも薄い色の塗料で塗装する場合、薄い色のサフェーサーを下塗りすることで下地面を塗装色に適した色に変えられます。
・塗装面が錆びやすい鉄素材の場合にはサフェーサー塗料により防錆効果が見込めます。
・ベース塗料と仕上げ塗料の密着度を高めて、塗装面がはがれにくくなります。
サフェーサーを塗る作業
サフェーサーは細かいキズなどを目立たなくする効果がありますが、大きなデコボコや、深いキズは埋められません。それらの大きなデコボコは、サフェーサー塗布の前にパテなどを使って埋めておきましょう。
パテは塗料を吸い込みやすく、パテによる補正を行った部分は塗料の吸い込み量が違ってしまい、その部分だけ塗装の仕上がりに違いができてしまいます。
サフェーサーは塗装面とパテ面の吸い込み量の差を小さくして、塗装面の仕上がりが均一になるよう調整する機能も持っているのが特徴です。
またマスキングを施すことが大切で、サフェーサーを塗る必要がない部分にはマスキングテープ、マスキングシートを使って塗布部分以外を覆います。
これらはサフェーサー塗布後の乾燥、研磨、仕上げ塗装が終わるまでそのまま使えます。
サフェーサーの後作業
サフェーサーを塗った後は充分に乾燥させましょう。
もし機材があるならばヒーターや乾燥機などを用いて表面を硬化させます。
硬化後にもまだひび割れや小穴が表面に残っているようならば、塗布面の上から再度サフェーサーを塗ります。
塗装面が充分に硬化した後は研磨紙で表面を研磨して、サフェーサーを塗った面とそれ以外の表面の状態が同一になるまで磨きます。
サフェーサーの種類
塗装のプロは主に2液式(主剤と硬化剤)のサフェーサー塗料にシンナーなどを配合してスプレーガンにより塗布します。
DIYなどで小さい部品や限定された塗装面用に、ホームセンターなどで缶スプレータイプのサフェーサーが入手できます。
サフェーサーは細かいキズを隠してくれますが、下処理は必要で、下処理はサフェーサーの塗布前に400番から600番程度の研磨紙で塗装面を磨き、サフェーサー塗布後には同様に400番から800番の研磨紙で粗い番手から順に研磨をします。
サフェーサー塗料
サフェーサーにはウレタン系、アクリル系など一般的な塗料と同じようにいくつかの種類が有ります。
2液式サフェーサー
前章に記した2液式が主流で、塗布後は赤外線ヒーターなどで硬化させます。スプレーガン、赤外線ヒーターなど専門の機材が必要です。
缶スプレータイプ
面積の小さい部分や少量の塗布に適し、ホームセンターなどでも入手できるためDIYなどでも手軽に使えます。
硬化剤が含まれないので、次の作業に移るまでにしっかり乾燥させることが大切です。
プライマリー塗料とサフェーサー塗料を兼ねた「プラサフ」、塗布面が滑らかになり、塗布後の研磨が不要な「ノンサン」(ノンサンディング)といったタイプもあります。
サフェーサーの色
サフェーサーは塗装面の下地となるため、塗装色によってサフェーサーの色が塗装面に影響します。
ほとんどのサフェーサーはグレーもしくは白色ですが、濃い塗装を映えさせるときには黒いサフェーサーを使用します。
基本的に塗装色より薄い色が塗装色を映えさせサフェーサーの色により仕上がりや、見栄えが変わります。
まとめ
サフェーサーはパテなどで塗装面を補正した時や、塗装面にキズや細かいデコボコがある場合に、それらのデコボコを埋めて、塗装をきれいに仕上げるために大切な作業です。また塗装色が思い通りに仕上がるように施す下地処理でもあります。
補修をした面や塗装面の仕上がりにこだわるにはサフェーサーを使いましょう。